ビジネス英語ワークショップ

ビジネスに役立つ英語を確実に身につけてください。

ビジネス英語ワークショップ 基礎編 時制その9

ここまで英語の文章構成で重要な、

 

 

時制について

 

 

説明してきました。

 

 

最低限の文法的な用語で解説していますので、

 

 

中学英語を思い出していただいたのでは

 

 

ないかと考えています。

 

 

前回は、動詞の過去形について

 

 

規則変化と不規則変化があることを

 

 

説明しました。

 

 

また、これまで

 

 

日本語ではあまりなじみのない、

 

 

「仮定法」についても

 

 

その概念を簡単に説明しました。

 

 

あくまでもこれまで習ったことのある

 

 

中学英語を思い出してもらい、

 

 

あなたの英語知識に自信を

 

 

つけてもらうために、

 

 

できるだけわかりやすい解説を

 

 

目指しています。

 

 

さて、今回は、現在形、過去形、そして

 

 

現在完了形、過去完了形の役割について

 

 

説明します。

 

 

次の和文を英語で表現してください。

 

 

「(私は)気がつかずに(それを)開けてしまいました。」

 

 

尚、( )内の言葉は、通常日本語では省略しても

 

 

理解できるという意味です。

 

 

「(私は)気がつかずに(それを)開けてしまいました。」

 

 

これをどのような英文にすればいいでしょうか。

 

 

英語では、時制、言い換えれば、時間感覚が

 

 

重要になります。

 

 

この和文、

 

 

「(私は)気がつかずに(それを)開けてしまいました。」

 

 

は、過去のことを述べています。

 

 

理由は、文章の終わりが、「~ました」

 

 

だからです。

 

 

「(私は)気がつかずに(それを)開けてしまいました。」

 

 

日本語では、主語がなくても意味が伝わりますので、

 

 

文章であっても省略する場合がほとんどですが、

 

 

英語は、必ずと言っていいほど、

 

 

主語が必要です。

 

 

この文章の主語は、(私は)です。

 

 

そして、主語の後にくる動詞は、

 

 

「~開けてしまいました。」

 

 

つまり、「開けた」です。

 

 

まず、「わたしは(それを)開けた」

 

 

これを英語にしてみます。

   

 

                                      I opened it

 

 

opened    は  open  の

 

 

過去形です。

 

 

これは、「~を開ける」という意味ですが、

 

 

そのあとには必ず、目的語が必要です。

 

 

さて、原文は

 

 

「(私は)気がつかずに(それを)開けてしまいました。」

 

 

ですから、「~開けました」ではなく、

 

 

「~開けてしまいました」と

 

 

する必要があります。

 

 

「~開けてしまいました」とは

 

 

「~開けました」と同じ意味ですが、

 

 

「開けた」よりも前の状態のように

 

 

理解できます。

 

 

それをどう表現するかというと、

 

 

 

           I had opened it

 

 

とします。

 

 

これを文法的には「過去完了」といいますが、

 

 

 

文章の構成は、

 

 

主語+had+動詞の過去分詞

 

 

となります。

 

 

ここで、had 

 

 

      have 

 

 

過去形でもあるので、

 

 

理解しやすいのではないかと思います。

 

 

過去完了とは、例えば

 

 

「(私は)気がつかずに(それを)開けてしまいました。」

 

 

 

この和文で、

 

 

「それを開けた」のが

 

 

「気がつかなかった」よりも

 

 

前ということが判断できます。

 

 

「気がつかなかった」のが過去ですから、

 

 

「それを開けた」のは過去よりももっと過去

 

 

となります。

 

 

それを表すのが、過去完了です。

 

 

 

この和文、

 

 

「(私は)気がつかずに(それを)開けてしまいました。」

 

 

 

 

は、

 

 

         I had opened it before I knew.

 

 

と表現できます。

 

 

「(私は)気がつかずに(それを)開けてしまいました。」

 

 

 

つまり、「気がつかずに」は、

 

 

「気がつく前に」ということですから、

 

 

                           before I knew

 

 

と表現できます。

 

 

この和文、

 

 

「(私は)気がつかずに(それを)開けてしまいました。」

 

 

は、

 

         I had opened it before I knew.

 

 

 

と表現できます。

 

 

これが、過去形、過去完了形、の役割です。

 

 

それではまた、お会いしましょう。

 

 

                                    See you next time!

 

 

 


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