ビジネス英語ワークショップ 基礎編 時制その3
前回は、時制のなかで
現在形について説明しました。
そのなかで、どうゆうわけか
冠詞についても説明をしましたね。
この冠詞は、日本語にはないので、
説明するのが難しく、
当然、理解するのも大変です。
わたしも冠詞には悩まされていますが、
簡単に言えば、英語では
ひとつとそれ以上、のものを
区別する、ということ。
そして、初めて出てくるものと
2回目以降出てくるものを
区別する、という考えがあり、
それを実行するために、
冠詞を使う、と考えてください。
例えば、「これはペンです。」
を英語では、
This is a pen.
といいますが、
日本語では「これは1本のペンです。」
とは普通、言いません。
つまり、「これは、ペンです。」という場合、
ペンが1本なのか、2本以上なのかは、
状況から判断するしかないのです。
また、単に教科書などに書かれている文章の場合、
常識的に、1本、と判断しているとも言えます。
それでは、ペンが2本以上ある場合、
日本語ではなんと言うのでしょうか。
やはり、「これはペンです。」になりますよね。
もちろん、文章にする場合には、
例えば、「これらはペンです。」とか、
「これらは2本のペンです。」
と表現することになるでしょうが
「これらは」という表現は、
あまりなじみがないですよね。
英語では文法的に最初から、1本のペンと
2本以上のペンとが区別できるように
なっています。
つまり、「これはペンです。」
This is a pen.
これだけで、1本のペン、というのが
分かります。
そして、 These are pens.
であれば、「これらはペンです。」となり、
少なくとも2本以上のペンであることが
分かります。
ここで特別、「1本のペン」と言わなくても、
This is a pen.
で使われている、
a
という「冠詞」、文法的には「不定冠詞」
があるので、ペンが1本であることが
分かります。
これって、便利ですよね。
また、仮に、
This is the pen.
という英文ならば、
「これはペンです。」というよりも
「これがあのペンです。」という意味で
使っている、と理解してください。
この文章で、
the
が使われているのは、
「1本のペン」が既に説明されていて、
既に話した、「あのペンです」ということを
強調するためだと、理解しておいてください。
さて、今回の例文では、
This is a pen.
「これは(1本の)ペンです。」 と
These are pens.
「これらは(2本以上の)ペンです。」が
出てきました。
この2つの文章の違いはなんでしょう。
もちろん、
pen
と
pens
もありますが、
それ以外に、
This
と
These
そして、
is
と
are
があります。
This
は、「これは(~です)」
Those
は、「これらは(~です)」
という意味で、
文法的には
それぞれ、「1本のペン」と「2本以上のペン」
の主語になります。
「1本のペン」を単数形、
「2本以上のペン」を複数形
といいます。
そして、「これは(1本の)ペンです。」や
「これらは(2本以上の)ペンです。」の
is
と
are
は、それぞれ
単数形の場合に使われる動詞、と
複数形の場合に使われる動詞、
になります。
ここまでの説明で、
中学校の英語の授業で
習ったことを思い出して
いただけたのではないでしょうか。
今回はここまで。
また、お会いしましょう。
See you next time!