ビジネス英語ワークショップ

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ビジネス英語を考える 避けるべき話題

今回は、避けるべき話題についてです。

 

 

ビジネスの現場で、例えば商談に訪れた客先での

 

 

初対面のあいさつを交わす場合、だんだんと打ち解けていって

 

 

みんなで食事などどうですか、ということがあります。

 

 

食事というと、一般的には夕食、ということなのですが、

 

 

特に初対面であれば、仕事に関係のない、例えば、家族のことや

 

 

趣味などいろいろと話題をあげて、お互いがどのような性格で

 

 

どのような考えをするひとなのかをもっと深く知ることになります。

 

 

その際に、決してこちらから取り上げてはいけない

 

 

話題があります。

 

 

それは、

 

 

政治、宗教、性的嗜好、など、どちらかといえば、

 

 

個人的な要素の強い話題は、相手が触れない限り、

 

 

こちらからは一切、触れないようにします。

 

 

政治については、現在アメリカは大統領選挙を控え、

 

 

共和党、民主党それぞれの候補者が絞られつつありますが、

 

 

支持政党とか、支持している候補者とかは、

 

 

あくまでも個人の判断であることは日本人、アメリカ人、

 

 

その他の国々の人たちにとっても変わりありません。

 

 

一般的にあまり触れてほしくない、話題ですよね。

 

 

わたしなど、支持政党がありませんから、

 

 

特に政治の話題は困ります。

 

 

宗教の話題は、よほど親しくならない限り、

 

 

相手から持ち出してきたとしても、

 

 

極力避けるほうがいいでしょう。

 

 

アメリカでは、新たに就任する大統領が聖書に手をおいて、

 

 

牧師の祈りに合わせて、同じことばで祈るような光景が

 

 

中継されるので、わたしたち日本人も放送などで

 

 

そのような場面を見ることがあったかもしれません。

 

 

そんなこともあり、アメリカはキリスト教国という

 

 

印象があります。

 

 

確かに、キリスト教徒は多いですが、古くからユダヤ教徒

 

 

たくさんいますし、最近ではイスラム教徒も合法的違法的に

 

 

関わらず増えています。

 

 

もちろん、仏教徒ヒンズー教徒、その他あまり規模の

 

 

大きくない諸宗教の信仰を持つアメリカ人もいます。

 

 

宗教の話題になると、どうしても政治と関係してきますし、

 

 

なによりも個人の信条ですから、国籍にかかわらず、

 

 

その立場を尊重しなければなりません。

 

 

しかし相手の宗教のことをよく知らないままで、

 

 

何気なく質問したことが、相手の宗教に対する批判と

 

 

とられることもあります。

 

 

そうならないように、初対面でなくても、

 

 

宗教の話題は、一切触れない、ということをお勧めします。

 

 

しかし、時として、

 

 

What is your religion? と尋ねられることがあります。

 

 

その場合には、例えば、

 

 

I am a Christian. わたしはクリスチャンです。 とか、

 

I believe in Christianity. キリスト教を信じています。とか、

 

I am a Buddist.  私は仏教徒です。 とか

 

 

答えても大丈夫です。

 

 

それ以上の内容は、議論になるかもしれませんので

 

 

極力さけるように心がけてください。

 

 

また、人によっては、無宗教とか、宗教といっても

 

 

新年には神社、結婚式は教会、お葬式はお寺、という

 

 

典型的な日本人がほとんどなのですが、

 

 

その場合には、

 

 

I do not believe in any God.  無宗教です。とか、

 

 

I do not have any religion.  (特別)宗教は持ちません。

 

 

と答えることもできますが、

 

 

アメリカ人にとって、宗教を持たない、というのは

 

 

少し違和感があるかもしれません。

 

 

いずれにせよ、それが個人の選択であることには

 

 

変わりありませんので、議論にならない程度の

 

 

自己主張をしておくのがよいでしょう。

 

 

性的嗜好については、アメリカはどちらかといえば、

 

 

保守的です。

 

 

日本国内の報道では、LGBTの話題が多く取り上げられ、

 

 

あたかもうまく運んでいるかのように思えますが、

 

 

確かに日本よりも社会の理解があっても、

 

 

その認識は均一していません。

 

 

例えば、ヨーロッパ諸国では当たり前になりつつある

 

 

同性婚にしてみても、アメリカは国として合法と認めるのではなく、

 

 

各州により、制度として認定させようとしています。

 

 

国として合法と認めるためには、大統領の決断が必要ですが、

 

 

政治的判断から、同性婚を支持する層と同性婚を支持しない層と

 

 

州によって大きくふたつに分かれているため、

 

 

大統領への立候補の際に、どちらの支持層に受け入れられる

 

 

ような公約をするか、いろいろと判断に迷っているようです。

 

 

そのような訳で、初対面のひとには、

 

 

相手の家族構成が不明ですから、うっかり性的嗜好

 

 

関連した話題をださないよう、

 

 

充分ご注意ください。

 

 

それではまた、お会いしましょう!

 

 

See you next time!

 

 


池上彰の解説「大統領選挙でアメリカ分裂」同性愛YESかNOか?①

 

 

 

 

 

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