ビジネス英語ワークショップ

ビジネスに役立つ英語を確実に身につけてください。

ビジネス英語を考える 当社は一切の差別をしません

今回は、会社案内に使われている表現を考えてみます。

 

 

最近は外資系企業に限らず、日本企業でも外国人の雇用が

 

 

当たり前になってきましたが、その場合に問題となるのが

 

 

差別です。この差別には、人種、国籍、性別、宗教、

 

 

また性的嗜好などがあります。

 

 

日本企業では人種、国籍、宗教による差別というのは、

 

 

あまり馴染みがないかもしれませんが、典型的なのは

 

 

性差別といえるかもしれません。男女雇用機会均等法なるものが

 

 

制定されているくらいですから、古くからあった差別なのかも

 

 

しれませんね。

 

 

性的嗜好とは、いわゆる性的マイノリティ、LGBTといわれる

 

 

人たちが典型的な例といえるでしょう。

 

 

つまり、ゲイ、レズビアンバイセクシャルトランスジェンダー

 

 

といういわば、恋愛対象が異性間ではない人たちですが、

 

 

日本ではそのような人たちをどちらかと言えば、隠しておく傾向があり、

 

 

最近になってようやく、注目されるようになりました。

 

 

アメリカではサンフランシスコやロサンゼルスに代表されるように、同性愛者が

 

 

公然と生活していますので、そのような人たちを採用する企業も

 

 

たくさんあります。

 

 

従業員間には当然、差別的な意識も湧いてくるでしょう。

 

 

宗教での差別とは、キリスト教徒、イスラム教徒、仏教徒、そして

 

 

ユダヤ教徒など、アメリカには日本とは全く異なり、

 

 

自分の信じる宗教を尊重します。また、相手もその人の信じる

 

 

宗教を尊重します。

 

 

尊重することと差別とは違いますので、やはり何らかの

 

 

防御策を講じる必要があります。

 

 

そのような背景から、企業が従業員を採用し雇用する場合、

 

 

このような要素、つまり、人種、国籍、性別、宗教、および

 

 

性的嗜好などを理由に一切の差別をしない、

 

 

ということが重要になってきます。

 

 

そこで、

 

「当社は、従業員を人種、国籍、性別、宗教、性的嗜好などで、

 

一切の差別をしません。」

 

 

というような宣言をする必要があります。

 

 

さて、それではこれを英語ではどのように表現するのでしょうか。

 

 

文法的に少し考えてみましょう。

 

 

「当社は、従業員を人種、国籍、性別、宗教、性的嗜好などで、

 

 

一切の差別をしません。」

 

 

この文章の主語は、「当社は」です。

 

 

その後に来る動詞は、「差別をしません」です。

 

 

ここまでを英語で、Our company does not descriminate となります。

 

 

また、「従業員を人種、国籍、性別、宗教、性的嗜好などで、一切の」と

 

ありますから、

 

 

Our company does not fully descriminate our employees because of their races,

 

 

nationalities,sex, religions, and sexial preference.

 

 

と表現できます。

 

 

文法的にはこれで問題ありませんが、英語らしさという観点からは

 

 

なんとなくシックリきません。

 

 

「当社は、従業員を人種、国籍、性別、宗教、性的嗜好などで、

 

 

一切の差別をしません。」

 

 

 

この文章をよくよく読めば、従業員を雇用するのは「当社」ということが

 

 

理解できます。そして、「男女雇用機会均等法」のように、従業員に対して

 

 

平等に雇用の機会を提供する雇用者である、と言い換えることができます。

 

 

そうすると、英語では

 

 

Our company is an equal-rights employer. となります。

 

 

「当社」は、our company ですが、これを We にして

 

 

We are an equal-rights employer. とするともっと英語らしくなります。

 

 

ぜひこの表現を覚えておいてください。

 

 

それではまたお会いしましょう。

 

 

See you next time!

 

 


入門ビジネス英語 2016年06月06日

 

 

 

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